両耳が中~重度の感音性難聴でも補聴器をつける意味はありますか?【効果と必要性】

効果

両耳の聴力が中度~重度になっている感音性難聴の場合でも、もちろん補聴器をつける意味はありますが、残念ながら補聴器をつけても正常な聞こえと同じまでに改善することは難しいといわれています。では補聴器をする意味がないかというとそんなことはありません。効果に限界はあっても補聴器で聞こえを補助することは生活の質をあげるために必要なことなのです。

感音性難聴について

難聴といっても耳のどの部位に障害があるのかによって症状や呼び方は違い、大きく分けて伝音性難聴と感音性難聴と呼ばれます。伝音性難聴は音を伝える外耳と中耳の障害、感音性難聴は音を感じる内耳や聴神経の障害です。

内耳に障害があると音を正確に脳に伝えられない状態になりますので、聞こえたけど何と言ったのか言葉を聞き分けられなかったり、音が響く、ひずむなどの症状があらわれます。突発性難聴や騒音性難聴などもこの感音性難聴に含まれます。また加齢による難聴は伝音性と感音性の両方の障害がある混合性難聴である場合が多くみられます。

難聴 種類 補聴器選び

感音性難聴の方が補聴器をつけたときの効果とは

難聴の方が日常生活において困ることのひとつとして、会話相手の言葉がはっきりと判別できないという点があります。感音性難聴の方は単に音声が聞こえないというだけではなく、言葉が明瞭に聞きとれないという状態にもなります。

この言葉を聞き分ける力のことを「語音明瞭度」と呼ぶのですが、個人差はありますが聴力低下がすすむほどこの能力も低下していく傾向があります。正常な聴力の方の語音明瞭度を100%とすると、高度難聴の方では最高でも40%を超えることはほとんどありません。そのため補聴器をつけても筆談や読話を併用することになります。例えば高齢の方に補聴器をつけて充分な音量で聞こえを補ってあげても、若い頃と同じようなはっきりした聞こえ方にはならないこともあるということです。

それでも中度~重度難聴の方が補聴器を使用しなければ、周囲の音声はほぼ聞こえない状態になってしまい、様々な面で支障がでてしまいます。言葉の一字一句を聞き取れるまでにはならなくても、補聴器で聞こえを補うということはとても大切で意味のあることなのです。

聞き分け

効果に限界はあるが補聴器はつけたほうがよい理由

補聴器をつけて周りの音声を聞くということは以下のように、会話がスムーズになるだけでなく、危険を察知したり認知症の予防にも効果があることがわかっています。

  • 会話がスムーズになりコミュニケーションが円滑になる
  • 車の近付く音などが聞こえるので街中を安心して歩ける
  • 生活の質(QOL)が改善する
  • 精神的な安心感を得られる
  • 認知症の予防になる

<難聴と認知症についてはこちら>

下のグラフは実際に補聴器をお使いの方に、一般社団法人日本補聴器工業会が行った調査の結果です。「補聴器をつけても元通りに聞こえないから意味がない」とは思わず、上手に使いこなして日々の生活に役立てましょう。

質問1

あなたは補聴器を使用してから街に出掛けることに自信を持つようになりましたか?例えば信号機の音が聞こえたり、車が近づいてくるのが分かるようになったなど。

JapanTrack2018より抜粋

質問2

あなたの生活の質(QOL)の改善に補聴器はどの程度役に立っていますか?

役に立つ

JapanTrack2018より抜粋

補聴器の効果を最大限に発揮させるためには

補聴器はまずはご自身の聴力に合わせた調整を行ったり、耳を採型して作成することが基本です。ですからお使いの補聴器に搭載されている性能や効果を充分に発揮させるためには、購入時のお店選びが大切となります。補聴器は購入後の音の調整やメンテナンスがかかせないのです。例えば通信販売の集音器や、インターネット販売、電気店などでの購入ではそれができませんのでおすすめできません。補聴器は購入後も安心できる補聴器専門店をおすすめいたします。

<補聴器の満足度を上げるためには>

ITC

 

中度~重度難聴の方におすすめの補聴器

補聴器は聴力低下がすすむほどパワー(音量)の強く出る機種を選択しなければなりません。そこで今回はGNリサウンド社・高出力タイプの耳かけ式補聴器、エンツォ3Dをご紹介したいと思います。音量不足やピーピー鳴るハウリング音を抑えるので、中高度~重度難聴の方におすすめです。

  • 高度・重度難聴用の高出力補聴器
  • 不快なハウリングをカット
  • スマホがあれば周囲の音環境に合わせて音質調整が可能
  • ワイヤレス機能で通話やテレビ、音楽を楽しめる

まとめ

感音性難聴といってもその聞こえ方や症状はみなさん同じではありません。音が響きやすい状態であったり、語音明瞭度の低下、会話理解能力の低下などもみられます。そのような耳の状態を少しでも補助するためには、補聴器の使用は欠かせないものとなります。とくにご高齢で高重度難聴の方が補聴器をつけても、若い頃と同じに聞こえるようになるのは難しいですが、全く音のない世界は生活する上で危険なこともあります。なるべく補聴器を使用して周囲のいろいろな音を聞くようにしましょう。

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