片耳難聴なので障害者手帳を取得すればクロス補聴器購入時に補助を受けられますか?【聴覚障害の基準】

障害者補助

 

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お客様より「片耳だけ難聴なのですが障害者手帳を取得できますか?クロス補聴器購入時に手帳があれば何か補助を受けることはできますか?」というご質問をお受けしました。結論から申しますと片耳のみ難聴の場合は障害者には該当しませんので障害者手帳を取得することはできません。また、片耳難聴専用のクロス補聴器の購入代金を補助してもらえる制度も今のところありません。そこで今回は聴覚障害の基準と助成制度、そしてクロス補聴器についてご紹介いたします。

聴覚での身体障害者の該当基準について

聴覚での障害程度は聞こえの状態により6級・4級・3級・2級と等級が分けられています。障害者手帳が交付されると補聴器が支給されたり、補聴器購入のための補助金が支給されたりします。(自治体により支給方法が異なる)下の表は厚生労働省が定めた聴覚障害の等級表です。いちばん等級の低い6級でも、両耳に中高度難聴が認められる場合に該当となります。

身体障害者障害程度等級表

程度

6級の基準と聴力レベルについて

6級の基準

1、両耳の聴力レベルが70デシベル以上のもの

基準1の場合

2、一側耳の聴力レベルが90デシベル以上、他側耳の聴力レベルが50デシベル以上のもの

基準2

6級とは上の1または2の聴力の状態になっている場合をいいます。下の表をご覧いただくとわかるように、50デシベル・70デシベル・90デシベルは中度~高度難聴の状態になっていることをいいます。ですから例えば片耳が高度難聴になっていても、もう片耳が正常な場合は障害者には該当しないということになります。

GN聴力図

両耳が難聴でも障害者に該当しない場合

では両耳が難聴で補聴器が必要なのに、障害者の基準を満たすほどの聴力ではない場合の補助金制度についてご紹介します。多くは両耳とも軽度~中度難聴で日常生活に支障が出る場合です。そこでこのような方のために各市町村において独自に補聴器購入のための助成を行っているところもあります。

茨城県の場合

補聴器購入費等助成事業(古河市)

[対象者]

  • 補聴器を購入した日において市内に住所を有し、現に居住している65歳以上の人
  • 聴覚障害による身体障害者手帳の交付を受けていない人

[助成基準額]

  • 購入費用の2分の1以内とし、1万円まで(1人1回限り・1台のみ)

※2017年8月現在

軽度・中等度難聴児補聴器購入支援事業

身体障害者手帳の交付対象とならない軽度・中等度の聴覚障害を持つ18歳未満の児童に対して、補聴器の装用により言語の習得や教育等における健全な発達を支援するため、補聴器の購入費用の一部を助成するもの

[対象児童]

  • 茨城県内に住所を有する18歳未満の方
  • 両耳の聴力レベルが30デシベル以上70デシベル未満で、身体障害者手帳の交付の対象とならない方
  • 補聴器を装用することで、言語の習得等において一定の効果が期待できると一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会が指定した精密聴力検査機関の医師又は聴覚障害に係る身体障害者福祉法第15条第1項に規定する医師が判断した方

[対象外の場合]

  • 対象児童又は対象児童の属する世帯の他の世帯員のうちいずれかの方が、市町村民税所得割の額が46万円以上の場合
  • 対象児童が、労働者災害補償保険法その他の法令の規定に基づき、補聴器購入費等の助成を受けられる場合

[助成対象]

  • 別表に定める補聴器を新たに購入する経費
  • 別表に定める耐用年数を経過した後に補聴器を更新する経費
  • この補助を受けて購入した補聴器に係るイヤモールドのみを交換する必要があると認められる場合のイヤモールドの購入に要する経費

[助成内容]

  • 補聴器購入費等又は基準額(別表の基準価格に100分の104.8を乗じた額)のいずれか低い額の3分の2(千円未満切り捨て)を限度に補助

[申請方法]

  • この事業の実施主体は市町村となります。申請方法等につきましてはお住いの市町村障害福祉担当窓口へ問い合わせてください。

※2017年8月現在

別表

※茨城県内すべての市町村で実施しているわけではありませんので、詳しくはお住まいの役場までお問い合わせください。

片耳難聴専用のクロス補聴器について

片耳だけ難聴になっている場合には、通常の補聴器とは仕組みが異なるクロス補聴器というものがありますのでご紹介します。これは通常の補聴器では効果がでないほど聴力低下がすすんでいる場合に使用する補聴器です。仕組みとしては下のイラストのように「聞こえない耳側でした音を、聞こえる耳につけた補聴器から聞く」という特殊なものとなっています。

クロスしくみ

クロス補聴器とは、聞こえない耳にクロス送信機というものを装用します。そして聞こえる耳には補聴器を装用して使用していきます。「え?聞こえる耳にも補聴器をつけるの??」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。これはまず、クロス送信機に搭載されているマイクで周囲の音を集めます。そしてその音を今度は電波により聞こえる耳につけた補聴器へと送信します。そして補聴器から聞こえない耳側でしている音が聞こえてきます。ですから、聞こえる方の耳で、聞こえない耳側でしている音声も聞いてしまおうというシステムなのです。

おはよう3

おはよう4

聞こえる耳では常に①通常の聞こえ+②補聴器からの聞こえ(聞こえない耳側でしている音)の両方を聞くことになります。

聞こえる耳を補聴器でふさいでしまったら聞きづらくならないの?
大丈夫です。補聴器で完全に耳穴をふさいでしまうわけではありません。補聴器の先端にはいくつかの穴が空いていますので、通常の聞こえを妨げることなく、また通気をよくする効果もあります。

PURE補聴器あな

シグニア(シーメンス)のクロス補聴器の価格について

クロス補聴器

聞こえない耳につけるクロス送信機は上のような耳かけ式タイプとなります。これと聞こえる耳につける補聴器が必要となります。補聴器の価格は¥140,000~¥510,000で耳かけ式と耳あな式の両方から選択できます。ですから送信機+補聴器を合わせて¥237,200~作成することができます。

※価格は2019年2月現在

両耳難聴の方のためのバイクロス補聴器とは

さきほどのクロス補聴器は片耳の聞こえが正常な場合に使用するとお話しをしましたが、聞こえの良いほうの耳も難聴になっている場合に使用することもできます。この場合はバイクロス補聴器と呼び名が変わりますが、仕組みとしてはさきほどのクロス補聴器とほぼ同じです。ひとつ違うのは、聞こえの良い方の耳の難聴も補聴器で補ってしまおうという点です。この場合聞こえの良いほうの耳では、①補聴器で通常の聞こえを補った音+②聞こえない耳側の音両方を聞く状態となります。

クロス補聴器レンタル実施中

クロス補聴器の仕組みについてはお分かりいただけたでしょうか。あとは実際に聞いてみた音の感じ、これが一番大切ですよね。補聴器からの音はどんな感じで聞こえるのか?どの程度の効果があるのか?耳につけると目立つ?など様々な疑問は体験してみるのが一番です。関東補聴器ではクロス補聴器・バイクロス補聴器のレンタルを実施しています。店内で聞いていただくことはもちろん、お家や職場など様々な場所でお試しください。

※レンタルは予約制となっておりますので、まずは最寄りの関東補聴器までご連絡をお願いいたします

まとめ

現在の制度は聴覚での障害者手帳をお持ちになると、補聴器購入の際に補助制度が設けられています。障害者として認められるには細かく基準が定められており、片耳のみの難聴の場合や、軽度~中度難聴程度の場合は障害者手帳は交付されません。補聴器を自費で購入する際は、市町村が独自で行う補助金制度がある場合もありますので、詳しくはお住いの市町村役場までお問い合わせください。

片耳難聴の方に向けて作られたクロス補聴器は日本ではまだまだ使用者が少ないのが現状ですが、以前に比べお問い合わせの件数が増えてきています。片耳が聞こえないけどあきらめていた方、まだクロス補聴器を試聴されたことのない方は是非一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

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