補聴器の耳型採取

補聴器の耳型採取とは、補聴器をあなたの耳型にしっかりあわせるための作業

オーダーメード補聴器やカスタムイヤホンイヤモニターを
作成するには耳型採取が必要になります。

 

右耳、左耳とも耳型採取ができるのか確認した後、耳型採取を行います。

耳型採取ができない場合もありますので確認の作業はとても大事です。

 

★一つでも該当する項目があれば耳型採取を中止し、耳鼻科医へ相談するようにしましょう。

「耳型採取 禁忌8項目」

耳の手術などによる耳の変形や傷がないか。

中耳炎などで過去90日以内に生じた耳漏がないか。

過去90日以内に生じた突発性または進行性の聴力低下がないか。

過去90日以内に生じた片耳の聴力低下はないか。

急性または慢性のめまいがないか。

外耳道に湿疹・痛みまたは不快感がないか。

耳アカが多くないか。

500、1K、2KHzの聴力に20db以上の気骨導差がないか。

耳型採取(インプレッション)とは

耳の穴に専用の材料を流し込んで型を採ります。補聴器耳型採取

歯医者さんで歯形を採型するのによく似ていますね。

片耳10分程度で採型できます。両耳ですと20分程度の作業時間です。

この採型作業が商品の仕上がりに関わってきますのでとても大事で技術が必要な作業です。

関東補聴器では創業以来30年以上の経験と技術で耳型採取を行っています。

認定補聴器技能者をはじめ、経験豊富で確かな技術を持った
補聴器アドバイザースタッフが耳型採取を行います。

耳型採取(インプレッション)テクニック

補聴器とカスタムイヤホンイヤモニターの耳型採取では作業テクニックが違います。

商品が違いますから当然、耳型採取のテクニックも違うことは当然です。

関東補聴器では補聴器の耳型採型もカスタムイヤホンイヤモニターの耳型採型も
社内研修を充実させ的確で迅速な耳型採取を行える体制を整えています。

耳型採取の方法

「耳型採取 禁忌8項目」の確認後、耳の中、鼓膜などをよく確認します。

異常がなければ耳の中にストッパーと呼ばれるスポンジや綿球を挿入します。

ストッパーとして使用するスポンジは糸が付いていて必要以上に奥に行かないように糸を抑えて加減します。

補聴器耳型採取ストッパー

耳型採取の材料が奥に流れ込まないように適度な深さでストップするようストッパーとなるスポンジや綿球を入れるわけですね。

耳の穴の中にゆっくり挿入し適切な深さに設置します。この挿入には、高度な技術と豊富な経験が必要です。

浅すぎれば採取した耳型が不十分であったり、深すぎれば痛みを伴う事故につながりかねません。

補聴器耳型採取ストッパー挿入

耳の中は光が入らず奥が暗くなっていますので適切な位置まで挿入するにはライトが必要ですよね。

耳型採取用のライト付き挿入器、ペンライトにて所定の位置に挿入します。

補聴器耳型採取ペンライト

所定の位置にストッパーの設置が終わったら材料を注入しますが専用のシリコン剤を準備します。

二種類の材料を適量混ぜ合わせます。

補聴器耳型採取シリコン剤

混ぜ合わせてシリコン剤を注入します。

注射器のような専用器具を使用します。この作業もとてもテクニックが必要となります。

注入のスピード、力加減による圧力のかけ方、角度や硬化スピードなど確かな技術と豊富な経験がないときちんとした耳型を採取できません。

補聴器耳型採取注入

耳の中に挿入したストッパーの位置に合わせて耳の穴の形から、入り口付近、耳全体と全ての必要箇所に適切に材料を注入します。

全ての箇所が適切に採型できていないといけませんので、前記のようにとても技術やテクニックが必要なのが理解いただけると思います。

補聴器耳型採取2

この状態で完全に固まるまで静かに待ちます。5分程度で固まりますのでしっかり固まったのを確認して外していきます。

圧迫された感じがありますので外す時も圧力を逃がしながらテクニックを使って外していきます。

このような作業の流れで耳型を採取します。

耳型採取 インプレッション 上手

この作業が出来上がりの補聴器を決めるといっても過言ではありません。

確かな技術とテクニックは数日では身につきません。

豊富な経験と適切な指導と検証が技術やテクニックを積み上げて行きます。

関東補聴器では30年以上の歴史と症例数、しっかりとした技術指導体制で日々研鑽を怠りません。

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