最近の補聴器は高性能ですが価格も高額です。聴力低下を補い便利な生活を取り戻そうと手に入れた補聴器を上手く活用できず使っていないとしたら・・・?
残念に思っているのは、ご本人やパートナー、ご家族であることは間違いありません。あきらめる前にお試しください。使わない補聴器をお使いいただくために。
1.補聴器をつけずに今の聞こえを確認
2.補聴器の必要性
3.使い方の確認
4.補聴器全体の音
5.補聴器の音《周りの音》
6.補聴器を使って《自分の声》
7.補聴器に慣れるまで
8.まとめ
補聴器をつけずに今の聞こえを確認
補聴器を購入されたきっかけは何でしたか?
「聞き返すことが増えた」 「家族に指摘された」 「病院や趣味のサークルで不便を感じて」 「病院で補聴器を勧められた」etc.
しかし、補聴器を活用していないならお悩みは解決できていないのでは?購入前に立ち返ってチェックしてみましょう。
現在の聞こえ
補聴器をつけずにチェックしてみましょう。
そう思う ← どちらとも言えない → そうは思わない | |||||
1.ぼそぼそ話す人が多い | |||||
2.テレビの音が聞こえにくい | |||||
3.電話で声が聞こえにくい | |||||
4.音がどの方向から聞こえるのかよくわからない | |||||
5.ささやき声など小さい声がよく聞こえない | |||||
6.レストランや大勢の人がいる場所での話声がよく聞こえない | |||||
7.二人以上の人に話しかけられているときは集中力が必要だ | |||||
8.会話についていくのが難しいので人との付き合いを避けてしまいがちだ | |||||
9.人と話すことが多かった日は精神的に疲れる | |||||
10.会話の内容を覚えているのが難しい | |||||
11.テレビのボリュームはどうですか?ボリュームの数字を書いてください。 | |||||
一人で見ているとき______ みんなと見ているとき_______ |
現在の補聴器をつけない周りの聞こえ方をどう感じているか、できればご家族など身近な方とお話されながら✔チェックしてみてください。
現在の聞こえかたをチェックしていかがでしたか?
現在の聞こえをチェックすると、聞こえに不便を感じているかどうかがわかります。
「そうは思わない」にチェックがある方は、ご自身の聞こえにあまり不便を感じていないということです。
「どちらとも言えない」、「そう思う」にチェックがある方は実生活にお困りのことがあるということです。
補聴器の必要性
今補聴器が必要だと思う気持ちはどれくらいですか?
♦先に行った現在の聞こえのチェックでは「聞こえに不満がある」のに、補聴器の必要性を問われ「補聴器の必要性がない」と答えた方。
もしかしたら購入した補聴器を使っていない理由がこの補聴器の必要性を数字にした理由として書かれているかもしれません。
例えば、「お手入れがたいへんだから」とか、「補聴器を使っても使わなくても聞こえの違いがほとんどないから」とか、「耳障りな音が響くから」など具体的に書いてあればその理由をひとつひとつ解決する方法を探っていきましょう。販売したお店に行ってみましょう。相談に乗ってくれるはずです。
♦ただ、なんとなく補聴器はいらない・・という方。
補聴器があれば、家族や仲間とのおしゃべりの輪の中に迷わず入れて楽しい!など具体的に実現したいことを思い描くといいですね。
使い方の確認
販売店で説明してもらったときは、使い方を理解できたのに、ちょっとした理由で少し使わないうちに忘れてしまったり、自信がなくなってしまったり。このような場合使うのをためらってしまうことがあります。
「以前使っていたから今も使える」と思わず、もう一度使い方の確認をすることが、再び使い始めるきっかけとなることがあります。補聴器とともに渡された取り扱い説明書で確認したり、お客様向けお問合せ電話に連絡をしたりすることも可能ですが、購入したお店で商品の扱い方を説明してもらうことがお勧めです。少し使っていない間に聴力が変化していたり、体重の大きな変化があれば耳栓が合わなくなっていたりしますので その辺りも併せてチェックして貰えるので安心です。
補聴器全体の音
補聴器をつけると、聞こえていなかった音がたくさん聞こえて少しうるさく感じたり、今まで聞こえていた音も補聴器で聞くと違う音に聞こえるなど違和感を覚えることもあります。
補聴器を購入したらすぐに聞こえるようになるわけではなく、まずは家などの静かなところで補聴器をつけ新たに聞こえてくるいろいろな音に慣れてていく必要があります。
しかし、補聴器を使い続けるためのハードルとなる違和感は共通していることが多く販売店で相談することで解決することもあるので、気軽に相談することをお勧めします。
最近の補聴器は単に音を増幅するだけではなく、音を加工すること、すなわち音の大きさや成分を分析し言葉を聞き取りやすい音につくりかえているのですから、限度はあるもののお悩みが改善することがあるのです。
なぜなら補聴器を初めて装用したとき、何年も前から少しづつ聞こえなくなり、やがてほとんど聞いていなかった音が久しぶりに脳に届いたとき、世の中が騒々しくて補聴器を煩わしく感じたり、空調や冷蔵庫の音、食器の当たるカチャカチャという音が不快に感じて補聴器を付け続けることが困難になることが多々あるからです。
そのため個人差がありますが約半年をかけて補聴器の音に慣れていきます。慣れるために必要なことは、毎日使い続ける事。そのためには無理なく使い続けるために音量を少しづつ目標値に近づける方法を取るのです。
補聴器を使って《周りの音》
♦補聴器の音を楽しむ
今まで聞こえにくかった音域が補聴器によって音が補われ、”かつて聞いていた世界を取り戻した” といわれても多くの人がピンとは来ないかと思います。
♦意識して聞く
大きな音って何だろう?太鼓の音、銃声音、爆発音。あなたの周りの大きな音を聞いてみましょう。
自分の周りの大きな音を意識することは大切です。その聞こえが不快で付け続けることに躊躇しているならば、ここを販売店に行って調整してもらうことで一気に使い続けられない原因解決になるかもしれません。
具体的であればあるほど対処しやすいのです。
聞こえ始める音量がひとそれぞれであるように、不快な音量もそれぞれです。あなただけの音作り。販売したお店が力になってくれるはずです。
最近の補聴器は単に音を増幅するだけではなく、音を加工すること、すなわち音の大きさや成分を分析し言葉を聞き取りやすい音につくりかえているのですから、限度はあるもののお悩みが改善することがあるのです。
小さな音が気になる?キーボードのぱちぱちいう音、紙をめくる音、床に響くヒールやスリッパの足音。あなたの周りにある小さな音を聞いてみましょう。
大きな音がうるさいのはわかっていても、なかなか小さい音がうるさいというのは周りの理解を得られにくいでしょう。しかし、具体的にこの音が気になる。と言われるとなるほどと頷けるのではないでしょうか。
気になる音がどんな種類の音なのか、具体的であるほど対処しやすいものです。
購入店で調整やカウンセリングを受けて無理なく音に慣れていきましょう。「まずは気になる音を小さくし、慣れてきたら音量を上げて聞きたい音が聞こえるように少しづつ大きくする」など具体的に目標や行程を理解することにより意欲が湧きませんか?
最近の補聴器は単に音を増幅するだけではなく、音を加工すること、すなわち音の大きさや成分を分析し言葉を聞き取りやすい音につくりかえているのですから、限度はあるもののお悩みが改善することがあるのです。
「補聴器購入の際、高級なタイプほど細かい調整ができます」という説明を受けた方もいると思います。不快な音が見つかったとき、必要な音を減らさずに、不快音を抑える力があるのもグレードでの違いがあるということが言えるのです。
補聴器を使って《自分の声》
補聴器を通じて聞こえる自分の声を確かめてみましょう。補聴器を使うと相手の声や周りの音だけではなく、自分の声の聞こえ方も変わって聞こえます。
人に話しかけている時、本を音読してみた時、歌った時。いろいろ試して慣れていきましょう。また、ひどく気になり調整が必要な場合は、その程度を説明できるとスムーズです。
程度の表現の例としては、以下のようなものがあります。
購入の際、相談や聴力などを測定する中で自分の声がこもりやすい人を見極め、相応しい機種を選定し勧められていると思います。しかし、感じ方は人それぞれ。一人一人のきこえとペースに合わせて使う側も調整する側も気長に、決して投げ出さずに前進していきたいものです。
補聴器に慣れるまで
新しいお洋服は購入したその日から袖を通した瞬間に素敵な自分になれますが、補聴器は付けた瞬間、若いころの聴こえが戻ってくることはありません。
補聴器に慣れるまで、ご自分のペースでステップアップしていただき目標とする聴こえを手に入れましょう。
使用には個人差があります。ご購入店で相談しながら無理なく慣れて、家族や仲間とのおしゃべりの輪の中に迷わず入り聴こえることの楽しさを実感できるといいですね。
まとめ
関東補聴器では、ご購入されてからお客様との末永いお付き合いが始まると考え、ここにご紹介したことを実践し確実にお客様ご自身の”耳”となるようにサービスおよび対応をさせて頂いております。