
前回の関東補聴器耳あな式補聴器ランキングに続き、今回は耳かけ式補聴器2021年上半期人気ランキングベスト5をご紹介いたします。耳かけ式補聴器の最近の傾向としては電池交換不要の充電式のものが主流となってきています。聴力の変動にも対応しやすいRICタイプや、高重度難聴でも充分なパワーと適度なサイズ感を兼ね備えたBTEタイプ、また従来からの電池交換式も相変わらずの人気となっています。ご自身の聴力と生活スタイルに合わせて選択しましょう。
耳かけ式補聴器人気ランキングベスト5はこちら
フォナックオーデオP50-R 【充電式】
¥590,000(両耳)¥295,000(片耳)¥12,000(充電器)
2020年12月に発売されたフォナックの最新モデル・パラダイスシリーズです。周囲の音環境を分析し、最適なプログラムを自動的に選択・ブレンドする機能が進化しました。音がナチュラルに変化しよりよい音を提供します。
- 一緒に歩いている人の声が聞き取りやすい『モーションセンサーヒアリング』
- 騒がしい場所でも会話がしやすい『ダイナミックノイズキャンセル』
- 静かな場所での小さな声を強調する『スピーチエンハンサー』
- 電話に出るときは補聴器をダブルタップすることでハンズフリー通話ができる『タップコントロール』
- 最大8台のBluetooth対応機器とペアリング、そして2台のBluetooth機器と同時待ち受け状態ができる『マルチポイントペアリング』
これらの機能が搭載され、より聞きやすく便利になりました。
電池はフル充電で約18時間連続使用が可能です。職場や学校で使用する方、旅行やお買い物・サークル活動など外出することが多い方、スマホと連動させて便利な機能を最大限に使用したい方などにおすすめです。
リサウンド・ワン5 【充電式】
¥460,000(両耳)¥230,000(片耳)¥33,000(充電器)
GNリサウンドの最新モデル・ワンシリーズです。環境に合わせた聞こえで疲れにくい「おまかせ全自動」機能を搭載しています。
- 『全自動声センサー』左右の補聴器が連携し、自動で周囲の状況を分析。環境に応じて会話や呼びかけを最適な状態で届けます。目の前の会話に集中していても後方からの声に反応しやすくなります。
- 『全自動ボリューム』周囲の環境を常に自動分析し、適切な音量に自動調整します。プログラムや音量調節の手間が省けます。
電池はフル充電で約30時間連続使用が可能です。また充電器本体がケースにもなり、補聴器3回分(約90時間)の蓄電もできますので補聴器を持ち運びしたいときにも便利です。
外出の機会が多い方や、補聴器が全自動で音の調整をしてくれますのでご自身で細かい操作はやりたくないという方にもおすすめです。
MotionCharge&Go3NX 【充電式】
¥440,000(両耳)¥220,000(片耳)¥44,000(充電器)
シグニアのNXシリーズです。こちらはRICではなく、従来からの通常耳かけタイプの充電式となっています。軽度から高度難聴までの幅広い聴力に対応可能です。
突発的に響く衝撃音を抑制する『サウンドスムージング』、屋外での風の音を抑制する『eウインドスクリーン』、騒がしい場所での会話に効果を発揮する『ビーム指向性』、自声のこもりを解消する『OVP』などの機能を搭載しています。
電池はフル充電で21時間連続使用が可能です。充電器に置くだけの簡単充電ですのでご高齢の方にも分かりやすい仕様となっています。
RICタイプではパワーが足りない方、普段から耳ダレなどがあり耳の中が湿っぽい方、長年に渡り従来の耳かけ式補聴器をご使用の方、手先が不自由でなるべく持ちやすく扱いやすい補聴器をお探しの方などにおすすめです。
リサウンド・リンクスクアトロRE588-DWT
¥320,000(両耳)¥160,000(片耳)
従来からの電池交換式の耳かけ式補聴器です。パワーがあるので高度難聴までの幅広い聴力に対応できます。低音域から高音域までバランスの取れた音質で再現します。
聞き取りにくい高音域の聞き取りを向上する『サウンドシェーパー』、音の動きに合わせて雑音を抑制し、前方の会話に集中する『環境適応型指向性』、そのほかにも雑音抑制やハウリング抑制など基本的な性能を搭載しています。
昔から耳かけ式補聴器をご使用で電池交換に慣れている方、充電式では充電のし忘れなどが心配な方、大きくて持ちやすく装用しやすいものをご希望の方におすすめです。
フォナックオーデオM30-312
¥260,000(両耳)¥130,000(片耳)
小さくて目立たないRICの電池交換タイプで、基本的な性能を備えていながら価格を抑えた普及モデルです。軽い着け心地で、軽度から中度難聴まで対応可能となっています。
スマホと連動させるとハンズフリー通話ができたり、オプションのテレビコネクターを接続すればテレビ音声を補聴器に直接届けますのでテレビが聞きとりやすくなります。
雑音抑制機能はあまり強くありませんので屋内での使用を中心に考えている方におすすめです。
※ランキング内に表示されている価格は2021年10月現在のものです
耳かけ式補聴器はオーダーメイド耳栓での装用が基本です
耳かけ式補聴器は補聴器本体に耳栓をつけて初めて使用することができます。耳栓については既製品のゴム耳栓か、イヤモールドといわれるオーダーメイド耳栓のどちらかで使用していきます。
イヤモールドとは粘土のようなもので耳を採型して作成するので、お使いになる方専用の耳栓になります。補聴器専門店では基本的にこのイヤモールドでの使用をおすすめしているところが多いと思います。今回ご紹介した耳かけ式補聴器の価格は本体と充電器のみですので、別途イヤモールド代金が必要になります。片耳で¥9,000~¥13,000位で作成できるお店が多いようですので、ご購入の際はそちらも確認されてください。当社では片耳¥10,000で承っております。
イヤモールドで使用するメリット
- 補聴器のズレや音漏れを予防できる
- 安定した聞こえを保つことができる
- 長時間使用しても痛くならない
- 持ちやすく装用しやすい
- 既製のゴム耳栓は長期間使用していると耳穴が変形してしまう
まとめ
耳かけ式補聴器ランキングはいかがだったでしょうか?今回は1位~3位が充電式という結果になりました。最近は電池交換の手間やコストなどを考慮して、初めて補聴器を購入される方も、買い換えの方も充電式を選択される方が増えています。今後も各メーカーで充電式の商品が増えてくるかと思います。
スマホと補聴器を連動させて通話や音量調節などの便利な機能をお使いになるときは、そのぶん電池の消費量が増えますので充電式のほうが便利ではないかと思います。またご高齢の方に多い状況として、手先が上手く動かせない、目が悪くて細かいものは見えにくいなどといったことがありますので、このような方にも操作が簡単な充電式をおすすめしています。
また4位と5位にご紹介しました、電池を交換するタイプも相変わらずの人気となっています。長い間補聴器をお使いの方には、『昔からの使い慣れたタイプのものがいい』という方や、初めて補聴器を使用する方でも、『充電式は万が一停電になったら困るから』『旅行時に充電器を持ち歩きたくない』『なるべく購入予算を抑えたい』などの理由で電池交換式を選択される方もいらしゃいます。
いずれもご自身の生活スタイルなどを考慮して長く使用していける補聴器を選びましょう。