難聴が進行する前に補聴器の使用を検討し聞こえを改善させましょう【脳のトレーニング】

進行

進行

一般的に加齢による難聴は少しずつ進行していく傾向があります。補聴器を使わずに音が聞こえない状態を長く続けると耳の働きが悪くなるだけでなく、脳もだんだんと聞こえないことが当たり前だと認識するようになります。そうなってから補聴器を使用すると効果が出にくい上に、聞こえることがうるさいと感じるようになっていきます。難聴はそのまま放置せず、ひどく進行してしまう前に補聴器の使用を検討し聞こえを改善させましょう。

補聴器を使わない理由

一般社団法人日本補聴器工業会が行った調査結果の中に、補聴器をすでにお持ちの方が補聴器を使わなくなってしまう理由として以下のような回答がありました。

1位:わずらわしい
2位:騒がしい場所でよく聞こえない
3位:元通りの聞こえに戻らない      JapanTrack2018より抜粋 

補聴器は耳につけた瞬間からすぐになんでもよく聞こえるようになるわけではなく、ある程度のトレーニングと慣れが必要になります。それには耳の機能と脳の働きが深く関係しているためです。とくに長期間にわたり聞こえない状態で過ごしていた場合は「難聴の脳」になると言われていて、いきなり補聴器をつけて音が聞こえると脳が拒否反応を示すようになることがあります。最初はわずらわしくても音の調整などを行いながら少しずつ慣れていくことが大切です。

音は耳から脳へ伝達される

まず聞こえの大まかな仕組みとしては以下のイラストのように

「外耳→鼓膜→蝸牛→脳」

と伝達されていきます。まず耳では周囲の音を集めたあと、電気信号に変換して脳に伝えます。脳では送られてきた電気信号を一瞬で解析し「何の音がしたのか」「どんな言葉を言ったのか」「誰の声なのか」などを理解します。また、騒がしい場所では自分にとって必要な音なのか不要な音なのかを瞬時に選別して聞いています。つまり耳だけでは言葉を聞き分けたり、騒音下での会話などを理解することはできないのです。ですから音は耳で聞いていると思いがちですが、実際は脳で認識して全体を理解しているということになります。

電気信号仕組み

聞こえに関する脳の働きについて

正常に聞こえるということは耳と脳の働きが連動しているからこそできることです。「音声を耳から正確に脳へ伝達できること」と「それをきちんと脳で判断することができること」この両方の働きが必要です。脳では以下のような複雑な音声処理が一瞬のうちに行われているわけです。

  • 捉える/音の位置を特定するために両耳を活用し周囲の出来事を捉えます
  • 分ける/聞きたい音と、不要な騒音を聞き分けます
  • 集中する/騒がしい環境の中で、どこに集中すべきかを決めます
  • 理解する/その音が何であるかを認識し、音の意味を理解します

例えば加齢に伴う難聴では、耳で集めた音がうまく脳まで伝達されないという状態になります。そうすると「聞こえたけど言葉がはっきり聞き取れない」「騒がしい場所では必要な音声をキャッチできない」「早口についていけない」「会話の中に知らない単語がでてくると途端にわからなくなる」など聞こえていても会話ができないといった場面もでてきます。

このように「聞こえない」ということは耳の機能だけが低下しているわけではなく、脳での理解力や判断力にも大きく関係があるのです。

オーティコン

早めの補聴器装用と脳のトレーニングについて

音声が聞こえづらくて日常生活に支障がでるようになった場合は早めの対策をおすすめしています。とくに加齢に伴う難聴の場合は、少しづつ聴力が低下していきますので、ご自分でも知らず知らずのうちに聞こえなくなっている音があります。話し声だけでなく、例えば新聞をめくる音、スリッパで歩いたときのパタパタ音、食器がぶつかるカチャカチャ音、蛇口から流れる水の音など色々あります。

補聴器をつけると話し声だけではなくこのような周りの物音も聞こえてきますので、初めて装用したときは人によっては不快に感じることもあるかもしれません。そのように聞こえないことに慣れてしまった脳を、補聴器を使ってトーニングしていくというわけです。リハビリのような感覚に近いかもしれません。早い方は数時間で補聴器に慣れる方もいれば、数ヶ月かかる方もいらっしゃいます。個人差がありますので焦らず気長に慣らしていきましょう。

まずは以下のことに気をつけて補聴器を使い始めてみましょう。

 小さい音量から始めてみましょう

今まで聞こえていなかった様々な音が聞こえてきますので、うるさく感じることもあります。小さめの音量から開始し、補聴器の音に慣れてきたら少しずつ音量を上げていくとよいと思います。

 静かな場所で使ってみましょう

始めはお家の中など騒音のしない環境でお使いになり、慣れてきたら少しずつ賑やかな場所でも使用してみましょう。

 短時間から始めてみましょう

起きている間は補聴器をずっとつけ続けていた方がいいと言われていますが、いきなり朝から晩まで使用されると疲れてしまうかもしれません。慣れるまでは装用時間を短くし、徐々に使用時間を伸ばしていきましょう。

初めて補聴器をつける方におすすめの機種

小さくて目立たない耳穴式補聴器

フォナック社 バートBシリーズ

クリアバート

  • 小さくて目立たないことを優先したい方向き
  • 軽度~中度難聴まで対応可能
  • オーダーメイドなのでフィット感抜群
  • 耳あなにすっぽり入るのでメガネやマスクをしていても安心

バート装用

※価格は2018年12月現在

 

軽い付け心地の耳かけ式補聴器

フォナック社 オーデオB-312シリーズ

防水

  • 密閉感が少なく軽い付け心地を重視する方向き
  • 耳かけ式でも小さく目立ちにくい
  • 電池寿命が気になる方に

オーデオ装用

※価格は2018年12月現在

まとめ

個人差はありますが人間であればどんな方でも加齢とともに耳や脳の機能は低下していきます。難聴をなかなかご自身で受け入れられず「まだ少し聞こえない程度だから大丈夫」「周りが大きな声で話してくれれば聞こえるからまだ補聴器はいらない」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし難聴が進行すると日常での聞き間違いが増えていき、仕事上のミスや思わぬトラブルにもなりかねません。また聞こえない状態を長期間放置すると言葉の理解力なども低下していくことがわかっています。

難聴が重症化しいよいよ聞こえに困ってから補聴器をつけても効果は十分にでないこともありますので、そうなる前に早めの補聴器装用をおすすめいたします。少しでも聞こえを取り戻すためには補聴器を使って耳と脳のトレーニングをして脳を活性化させましょう。

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