誰でも年齢が上がれば耳は遠くなるもの。大切な家族や友人といつまでも変わりなく会話できることが理想ですよね。しかし、聴力が低下した相手と話すことは意外に大変。上手に伝わらなくてイライラしたり、話しかけるのが億劫になってしまったり。
補聴器使用者が聴き取りやすい話し方やポイントを知って楽しい会話を!
The way of talking that is easy to hear for hearing-aid users
~対面から電話の場合まで~
目次
話を始める合図
聴き取りやすい話し方は、話を始める前から始まっています。
まずは、今から話をするという合図を送りましょう。そして始まる話に注意を払ってもらうのです。
Make a sign before you start talking.
視覚情報をプラス
補聴器は音量や周りの雑音を抑制する機能で、聴こえを補ってくれます。
しかし、補聴器などで適切な音量が耳に届いているのに 十分満足できるコミュニケーションが取れない。その原因は”聞き取り能力の低下”かも知れません。
つまり、音は聴こえていても 言葉を正しく聞き分けることができないケースです。
聴こえているのに、聴き取れない?どういうこと?と思った方。よくある間違いを具体的に見てみましょう。
こんな聞き違い誰にでもありますよね。しかし、頻繁にあるのはやはり言葉の聞き取りの力が衰えていると言わざるを得ません。聴き取りの力が衰えてしますと、その程度によっては残念ながら補聴器を装用していても言葉の聴き取りが困難なのです。
このような場合、口元を見せたり、簡単なジェスチャーを加えたり視覚的情報をプラスすることで伝わりやすくなります。
視力測定、体重測定、血圧測定など体調管理の目安として図っているものに聴力測定を加えてみませんか?
また、日常での聞き違いが増えてきた方。専門店では言葉を正しく聴き分ける力を測定することもできます。
Add sight information such as mouth motion and gestures.
話すスピード
大きな声でしゃべっているのに、傍で聞いていると何のことを話しているのかまるでわからない。そんなことがありますよね。理由の一つに”話すスピード”があります。
早口になると、語尾まではっきりと発音していないことが多く、聴き取りにくいものになります。
口を大きく開けてはっきりと話す。語尾まで意識して発音する。
Talk slowly.
わかりやすい言葉
大きな声でしゃべっているのに、傍で聞いていると何のことを話しているのかまるでわからない。そんなことがありますよね。理由の一つに”馴染みのない言葉”があります。
はっきり、語尾まで発音されていたとしても普段めったに使わない言葉や、専門用語、馴染みの薄いカタカナ語は理解するのに時間がかかり 結果的に肝心な内容が伝わりません。
普段よく使う言葉に置き換えたり 言葉が理解しやすいよう平易な言葉で説明を加えながら伝えるようにします。
Use familiar words.
適切な音量
大きな声を出せば伝わると思っていませんか?
補聴器をお使いの場合、普通の会話レベルで言葉が判別しやすいように調整してありますので大きな声は驚かしてしまったりかえって聴き取りが悪くなってしまうことがあります。
Talk in proper volume, however should not be too loud.
対面で会話
相手の表情を読み取りながら話を続けることが大切です。
表情からどの言葉が伝わらなかったか、理解できなかったかがわかるからです。
十分理解できていないと感じたときは、聴き取りにくい言葉や表現を口元を見せたりジェスチャーを交えるなど視覚情報をプラスし、日常使う平易な言葉に言い換えたり例を出しながら話を進めます。
When you talk face to face, check other’s reaction and know whether he/she understand or not.
向かい合って表情を見ながらじっくり会話しコミュニケーションを取ることは、聴き取りやすい話し方となるばかりか たとえ短い時間も”心のケア”になりますよね。
電話で会話
仕事で電話を使う方はもちろん、親子や兄弟、友人などわざわざ出かけて行かなくとも、電話で話ができると暮らしぶりが伝わり安心です。しかしながら、年齢を重ね聴力に自信がなくなると電話が苦手という方が大変多くいらっしゃいます。
これから補聴器を検討される方または購入したものの機能について詳しく知らない方のために、電話で役に立つ補聴器の機能と、補聴器装用時の電話の使い方のコツについて紹介します。
When you talk on the phone…there are some good tools to help you.
最近の補聴器についている機能の紹介
ツインフォン(両耳で使用する場合)
電話での聞き取りが良くなるツインフォンと呼ばれる機能があります。固定電話利用時、通常片側の耳で電話相手からの話を聞き取りますが、補聴器が通信することにより両耳から電話相手の話を聞くことができる機能です。
補聴器の機種によりますが、固定電話に磁石を貼付したりプログラムを操作して 電話口から発せられる会話を離れているもう片方の補聴器に飛ばすことにより相手の会話を両耳で聞くのです。両耳から音声が聞こえることが聞き取りの満足度が高いことは言うまでもありません。
*Twin phone
This feature can send sounds to the other ear which is not got closer to phone.
Nx7.5.3 Xperience7.5.3 が対応機種です。
ブルートゥース(Bluetooth)
Bluetooth対応している携帯電話とペアリングし、電話の音声を補聴器から直接耳に届けます。
*Bluetooth
This feature can send sound directly to hearing aid connected phone as a pair.
補聴器を装用して電話をするときのコツ
耳穴型補聴器
耳穴型補聴器を装用して電話する場合は、ピーピー鳴る不快なハウリング音が起こりやすいため、耳穴型補聴器が耳にしっかり入っているか確認し、受話器は耳に(補聴器なしの場合と同じ)平行に持ち、耳を完全に塞がずに使用します。
最近の補聴器はハウリング抑制機能が向上しています。受話器を耳に当てるときのほか帽子をかぶるときなどハウリングが起きやすい状況下でもハウリング音の波と反対向きの波を当てることでハウリングを抑制してくれます。
これから購入の方は、電話での聞き取りを重視していると伝えると、ハウリングを抑える機能に長けた機種をおすすめされることでしょう。
耳掛け型補聴器
耳掛け型の補聴器を装用して電話する場合は、耳掛け型補聴器のマイクの位置を確認し、受話器のスピーカー部分を補聴器のマイク部分に近づけて使用しますので、受話器は耳の後ろから前に向けて持ちます。
耳掛け型の補聴器は、補聴器がない場合と受話器の持ち方が違うので慣れが必要です。販売店で受話器の持ち方を指導してもらったり、一度練習で電話を掛けて補聴器のマイクに近づけて聞こえ方のチェックをしてみると安心です。
対応機種であればどちらのタイプも
耳穴型、耳掛け型どちらのタイプもスマートフォンと連動している補聴器があります。現在はiPhoneのみの対応で、androidは専用の機器を購入する必要がありますが、補聴器からお手持ちのスマートフォンの呼び出し音や通話を直接ストリーミングできるため、通話相手の声がよりはっきり聴き取れます。
お手持ちの補聴器に、周辺機器を備えつけることで便利な機能が使えるようになることがあります。テレビの音声が直接補聴器に届いたらいいな、話し相手の声が直接補聴器に届いたらいいな、など具体的な要望があれば購入したお店で対応機種であるか確認してみてください。
関東補聴器で人気の簡単に操作できて便利な機能をご紹介します。
♦テレビの音声を直接補聴器に届ける
◀Signia ストリームライン
GNリサウンドTVユナイトⅡ▶
♦話し相手の声を直接補聴器に届ける
◀Signia ストリームラインマイク
GNリサウンド マイクロマイク▶
まとめ
話し方は、”話すスピード”、”わかりやすい言葉”、”適切な音量”に気を付け、視覚に訴える事ができない分より相手の反応を感じながら。
最近の補聴器は、話しかける側が負担に感じることなく 聞き取る側が無理なく会話についていけるよう 研究に基づく音声処理がなされています。適切な調整と点検・清掃を続けることで、何歳になっても楽しい会話を楽しみましょう。
In summerly when you talk, please take care of speed, word choice, volume and other’s reaction. We hope you enjoy talking regardless of your age. Let us support with our method. We have experience and knowledge which is increased over 30 years, so we are sure that we can support you to solve your problems.
関東補聴器は創業30年以上の経験と技術と知識で皆様のお悩み解決のお手伝いをさせていただきます。