両耳が中~重度の感音性難聴でも補聴器をつける意味はありますか?【効果と必要性】

効果

両耳の聴力が中度~重度になっている感音性難聴の場合でも、もちろん補聴器をつける意味はありますが、残念ながら補聴器をつけても正常な聞こえと同じまでに改善することは難しいといわれています。では補聴器をする意味がないかというとそんなことはありません。効果に限界はあっても補聴器で聞こえを補助することは生活の質をあげるために必要なことなのです。

感音性難聴について

難聴といっても耳のどの部位に障害があるのかによって症状や呼び方は違い、大きく分けて伝音性難聴と感音性難聴と呼ばれます。伝音性難聴は音を伝える外耳と中耳の障害、感音性難聴は音を感じる内耳や聴神経の障害です。

内耳に障害があると音を正確に脳に伝えられない状態になりますので、聞こえたけど何と言ったのか言葉を聞き分けられなかったり、音が響く、ひずむなどの症状があらわれます。突発性難聴や騒音性難聴などもこの感音性難聴に含まれます。また加齢による難聴は伝音性と感音性の両方の障害がある混合性難聴である場合が多くみられます。

難聴 種類 補聴器選び

感音性難聴の方が補聴器をつけたときの効果とは

難聴の方が日常生活において困ることのひとつとして、会話相手の言葉がはっきりと判別できないという点があります。感音性難聴の方は単に音声が聞こえないというだけではなく、言葉が明瞭に聞きとれないという状態にもなります。

この言葉を聞き分ける力のことを「語音明瞭度」と呼ぶのですが、個人差はありますが聴力低下がすすむほどこの能力も低下していく傾向があります。正常な聴力の方の語音明瞭度を100%とすると、高度難聴の方では最高でも40%を超えることはほとんどありません。そのため補聴器をつけても筆談や読話を併用することになります。例えば高齢の方に補聴器をつけて充分な音量で聞こえを補ってあげても、若い頃と同じようなはっきりした聞こえ方にはならないこともあるということです。

それでも中度~重度難聴の方が補聴器を使用しなければ、周囲の音声はほぼ聞こえない状態になってしまい、様々な面で支障がでてしまいます。言葉の一字一句を聞き取れるまでにはならなくても、補聴器で聞こえを補うということはとても大切で意味のあることなのです。

聞き分け

効果に限界はあるが補聴器はつけたほうがよい理由

補聴器をつけて周りの音声を聞くということは以下のように、会話がスムーズになるだけでなく、危険を察知したり認知症の予防にも効果があることがわかっています。

  • 会話がスムーズになりコミュニケーションが円滑になる
  • 車の近付く音などが聞こえるので街中を安心して歩ける
  • 生活の質(QOL)が改善する
  • 精神的な安心感を得られる
  • 認知症の予防になる

<難聴と認知症についてはこちら>

下のグラフは実際に補聴器をお使いの方に、一般社団法人日本補聴器工業会が行った調査の結果です。「補聴器をつけても元通りに聞こえないから意味がない」とは思わず、上手に使いこなして日々の生活に役立てましょう。

質問1

あなたは補聴器を使用してから街に出掛けることに自信を持つようになりましたか?例えば信号機の音が聞こえたり、車が近づいてくるのが分かるようになったなど。

JapanTrack2018より抜粋

質問2

あなたの生活の質(QOL)の改善に補聴器はどの程度役に立っていますか?

役に立つ

JapanTrack2018より抜粋

補聴器の効果を最大限に発揮させるためには

補聴器はまずはご自身の聴力に合わせた調整を行ったり、耳を採型して作成することが基本です。ですからお使いの補聴器に搭載されている性能や効果を充分に発揮させるためには、購入時のお店選びが大切となります。補聴器は購入後の音の調整やメンテナンスがかかせないのです。例えば通信販売の集音器や、インターネット販売、電気店などでの購入ではそれができませんのでおすすめできません。補聴器は購入後も安心できる補聴器専門店をおすすめいたします。

<補聴器の満足度を上げるためには>

ITC

 

中度~重度難聴の方におすすめの補聴器

補聴器は聴力低下がすすむほどパワー(音量)の強く出る機種を選択しなければなりません。そこで今回はGNリサウンド社・高出力タイプの耳かけ式補聴器、エンツォ3Dをご紹介したいと思います。音量不足やピーピー鳴るハウリング音を抑えるので、中高度~重度難聴の方におすすめです。

  • 高度・重度難聴用の高出力補聴器
  • 不快なハウリングをカット
  • スマホがあれば周囲の音環境に合わせて音質調整が可能
  • ワイヤレス機能で通話やテレビ、音楽を楽しめる

まとめ

感音性難聴といってもその聞こえ方や症状はみなさん同じではありません。音が響きやすい状態であったり、語音明瞭度の低下、会話理解能力の低下などもみられます。そのような耳の状態を少しでも補助するためには、補聴器の使用は欠かせないものとなります。とくにご高齢で高重度難聴の方が補聴器をつけても、若い頃と同じに聞こえるようになるのは難しいですが、全く音のない世界は生活する上で危険なこともあります。なるべく補聴器を使用して周囲のいろいろな音を聞くようにしましょう。

<関東補聴器へのお問い合わせ・ご予約はこちら>

店

補聴器使用者が時々誤解されてしまうこと【補聴器は万能ではない】

補聴器 誤解 聞こえ方 苦悩

補聴器 誤解 聞こえ方 苦悩

補聴器を使用すれば、普通の健聴者と同じようになると思っていられる方が多いようですが、補聴器は「聴こえを補助する機器」ですので当然限界はあります。
周囲の人たちに、時々誤解されることがあるというお話しを伺う事がありました。
難聴の程度や言葉を聞き分ける能力(語音弁別能)や判断能力などにより効果に違いがあります。
補聴器の能力を最大限に引き出し、使用者の満足度をあげ、コミュニケーションの援助をするための補聴器調整には適切なフィッティングと細かな調整と測定が必要です。
難聴や補聴器に対する理解が深まると誤解も少なくなるかもしれません。解説してみましょう。

難聴の程度に合わせた補聴器

難聴には「程度」があります。
軽度難聴・中等度難聴・高度難聴・重度難聴と大きく分けると4つに分けられます。

GNオージオ

この難聴の「程度」によってどの補聴器が適切か選定して使用していく必要があります。
補聴器ならば、何でも良いというわけではなく難聴度に見合った補聴器を使用することが第一条件です。

<補聴器の選び方について詳しくはこちら>

難聴の種類

難聴には「程度」のほかに「種類」もあります。
伝音性難聴・感音性難聴・混合性難聴と大きく分けて3つの種類に分けられます。

老人性難聴 補聴器選び方

この難聴の「種類」によって補聴器の音質調整や機能設定が違い適切なフィッティングが必要になります。
補聴器を適切に調整し、機能設定を施すことで補聴器は最大限の効果を発揮するのです。

<難聴の種類について関連記事はこちら>

見落としがちな言葉を判断する能力

上記以外にも補聴器の効果を左右する大切な事柄があるのです。
耳で集めた音は、耳の器官を通って聴神経に届き、脳へと運ばれて判別&理解されていきます。
難聴の程度や種類により聞こえた音を正しく「言葉」として処理できないことが出てくるのです。
この言葉の聞きとり能力を「語音弁別能」といいます。
この「語音弁別能」の良し悪しによって、補聴器で増幅された音を正しく言葉として理解できるか否かが決まってくるのです。

<言葉を聞き取ることについて関連記事はこちら>

電気信号仕組み

補聴器の効果

補聴器を使用し、どの程度効果が現れているのかを客観的に測定するができます。
装用効果測定といいますが、難聴の程度や種類、語音弁別能により効果には大きな個人差が出てくるのです。
当然、重度難聴の方と軽度難聴の方では補聴器を使用していたとしても同等の効果になるわけではありません。
また、伝音難聴の方と感音難聴の方でも効果は違いがあるのです。

装用効果測定とは

補聴器を装用していない状態と補聴器を装用している状態を同じ条件にして効果を測定し補聴器の効果を客観的に判断していく方法です。

装用閾値測定

スピーカーから測定音を出して聞き取れる最小値(音圧)を測定します。
この測定を補聴器装用時と補聴器を外している時で比較してどの程度補聴器により聞こえやすくなったのかを数値で現します。

語音測定

スピーカーから20文字の単音語を出して適切な音量にて、どの程度言葉を聞き取れるかを測定します。
この測定を補聴器装用時と補聴器を外している時で比較してどの程度補聴器により聞こえやすくなったのかを数値で現します。

様々な測定など行い、補聴器を調整し機能設定を行い補聴器の効果が最大になるようにフィッティングすることが大切なのです。

関東補聴器では全店舗で効果測定を実施し、あなたの補聴器が最大限に効果を発揮するようにしています。そして測定結果を公開しながら細かな解説や注意点などを細かく指導し、見えない「きこえ」を見えるように表しサポートしていきます。

誤解を受けてしまう補聴器

補聴器を使用すれば、難聴者が健聴者と同様になると思っている方が多いという現実があるのは確かです。
難聴や補聴器が、まだまだ社会の中で周知徹底されていない側面がありますのでそのように考えてしまう方が多いのかもしれません。
私どもも日々、難聴や補聴器の相談を受けていますが、家族の方に補聴器の効果や限界を説明して初めて理解していただけることも少なくありません。
そのため、周囲に補聴器使用者や難聴者がいない場合は、無知になってしまうこともあるのですね。
補聴器で最大かつ最良の効果測定結果が出たとしても、少なからず「限界」はあるのです。

誤解を受けやすい事柄

補聴器使用者の皆様からよくお聞きする誤解を受けやすい事柄を紹介します。

補聴器をしてるのに聞き返しが多い

難聴になった場合、聴力の低下と共に「語音弁別能」も同時に低下してくることがほとんどです。そのため言葉を言葉として正確に判別できないことがあります。
補聴器により「音量」としては大きくなったが、言葉を正確に判断できない時が出てくるのです。特に感音難聴や高齢者に多く見受けられます。
対策法としては、話者の顔をしっかり見せて(口の動きや表情)ゆっくり、はっきり話すことが重要です。
特別大きな声で話す必要はありません。補聴器で十分大きくなっていますので。

遠くからの話や小声がわからない

当然、距離が離れれば聞こえは落ちます。補聴器に搭載されているマイクは米粒1つ程度の超小型です。
離れた距離や小声では、そもそも小さなマイクで集音することに限界があるのです。そのため、補聴器のボリュームを上げると身近な音ばかりさらに集音してうるさくなるだけです。
離れた距離の話などは、ワイヤレスマイクの併用や小声の話には、距離を縮めるなどの対策しかありませんね。

複数の中での会話

複数の会話音が存在するレストランや居酒屋などでは、雑音抑制がある補聴器でも聞き取りは落ちます。補聴器の雑音抑制はあくまで会話とは異なる周波数や特徴を持つ音を抑制します。
全てが会話音だった場合、補聴器はどれが雑音でどれが会話音かを識別することは難しいのです。
そのため「指向性機能」といわれる顔を向けた正面の音を集中的に強調する機能が搭載された補聴器を使用するのが良いでしょう。
可能ならば指向性機能搭載の補聴器を両耳に使用するのが最善の方法ですよ。

電話での会話がわからない

電話は機械です。補聴器も機械です。機械から出力される音を機械で拾って聞くのには限界があります。
また電話で再生されている周波数は700Hzから2000Hz程度といわれています。会話で必要な周波数は500Hzから4000Hzといわれています。
そのため補聴器越しに受話器を当てても音声が歪んで聞こえ、会話がよくわからない時があるのです。また補聴器に受話器を押し付けすぎるとピーピー音(ハウリング)を起こします。
最新の補聴器では携帯電話の音声を補聴器にダイレクト送信し、聞き取りやすくする機能や機種がありますので検討することも必要かもしれませんね。

上記のような補聴器の弱点を少しでも改善できるよう近年の補聴器には、最新機能が搭載されています。
ワイヤレスマイクと直接接続できたり、スマートフォンの通話を直接補聴器に転送したりできる補聴器も登場しています。

おすすめの最新補聴器紹介

最新の機能を搭載し、上記のような事柄を少しでも手助けできるよう開発された補聴器を紹介します。

・商品名  リサウンド・リンクス3D
・メーカー リサウンド
・価格   220,000円~

リサウンドリンクス ワイヤレス補聴器

 

 

リサウンドリンクス ワイヤレス補聴器

最大の特徴は、iPhone(スマートフォン)と直接接続できるので通話を直接補聴器に送信し聞き取ることができます。
さらに両耳に補聴器を装用していれば通話も両耳からステレオ効果で聞こえてきますので聞き取りが向上します。
また、別売のワイヤレスマイク「マルチマイク」(54,000円)と接続すれば、離れた会話も耳元で聞こえてくるので快適です。

<マルチマイクに関連記事詳しくはこちら>

難聴 仕事 悩み 補聴器 ワイヤレス

補聴器が時々誤解されてしまうことのまとめ

補聴器を使用する方も、周囲の方も補聴器を使用すると健聴者と同等に聞こえが回復すると思いがちです。
しかし、補聴器には当然「限界」があります。そのため周囲の方も理解し、温かな対応をお願いしたいと思います。
なるべく、ゆっくり・はっきりお話しいただくことや騒音下では、補聴器に近づき距離を詰めてお話しいただくと良いと思います。
そして、補聴器を使用するにあたっては必ず補聴器専門家による補聴器の適切なフィッティングや調整が必要になります。
通信販売や中古品などは効果が望めません。補聴器専門店で相談し、適切な補聴器を使用しましょう。
しかしながら、補聴器は万能ではありません。様々な場面で誤解を受けてしまうこともあるかもしれません。
補聴器の機能設定や再調整で効果が変化する場合もありますので補聴器専門店で相談してみることも大切です。。
また、最新機能を搭載した補聴器は、補聴器の苦手な場面を手助けする機能を開発&搭載していますのでぜひご検討ください。

補聴器 誤解 聞こえ方 苦悩

関東補聴器には全店舗に認定補聴器技能者が在籍しています。
皆様の聞こえに関するお悩みやご相談を受け付けています。
最新補聴器の無料試聴体験も行っていますので気軽にお問い合わせください。

<関東補聴器の問い合わせはこちら>

店舗

難聴にも種類があり原因も様々【補聴器選びに役立てたい!】

難聴 種類 原因 補聴器選び

難聴 種類 原因 補聴器選び

難聴にもいくつか種類があり、原因も様々です。補聴器で難聴を補いますが難聴の種類や原因によって効果に違いがあります。
しっかり把握して補聴器選びや使用方法などに役立てたいものです。
ここでは、難聴の種類、補聴器と難聴の関係や補聴器の効果について解説したいと思います。
補聴器選びに役立ててくださいね。

難聴の種類とは

難聴にも種類があることをご存知ですか?
目にも近視や遠視などがあるように、耳の難聴にもいくつかの種類があります。
難聴の種類によって特徴がありますのでご紹介しましょうね。難聴 種類 補聴器選び

伝音性難聴

この伝音性難聴は、書いて字のごとく「伝音=音を伝えるところ」が難聴になっているものです。
身近な例で言うと、中耳炎や鼓膜の損傷などで音が伝わりにくくなって難聴になるケースです。
専門的に申しますと耳の穴(外耳)から鼓膜とその奥にある耳小骨(中耳)の部分に問題があり難聴になることをいいます。
治療などで回復するケースも少なくなく、医療機関を受診することが大切です。

感音性難聴

この感音性難聴は、書いて字のごとく「感音=音を感じるところ」が難聴になっているものです。
身近な例で言うと、加齢による老化現象や騒音、強大音による耳へのダメージ、ウイルス感染や薬の副作用、先天性などが原因になります。
専門的に申しますと先に説明した中耳の先、カタツムリのような形をした器官(内耳)より奥、聴神経などに問題があり難聴になります。
治療で回復するケースが少なく補聴器や人工内耳を使用することを検討していくことになります。

混合性難聴

この難聴は、上記の伝音性難聴と感音性難聴の両方が組み合わさったものを指します。
一般的には、加齢にて難聴になってきた老人性難聴はこの混合性難聴に含まれます。
老化により鼓膜や耳小骨の動きが悪くなり、尚且つ老化により耳の器官や神経が衰えてくるために起こる難聴だからです。
治療による難聴回復が難しく補聴器などで補っていくことが必要になってくると思いますね。

老人性難聴 補聴器選び方

わかりやすく例えるならば

難聴の種類をパソコンに例えてみます。伝音性難聴は音を伝達する部位の難聴ですのでパソコンで例えるならハードウェアーにあたる部分の不具合です。
パソコンで何かをするための操作などをするハードウェアー不良が伝音性難聴です。
感音性難聴は、音を感じる器官の難聴ですからパソコンに例えるとソフトウェアの不具合です。
パソコンでも処理を実行するソフトウェアの不具合になるとうまく処理できないことになります。音を感じ処理する器官が難聴の場合と同様です。
混合性難聴は、そのどちらも難聴ですからパソコンで例えるならハードウェアもソフトウェアも両方不具合があるという状態と同じです。

 

難聴の原因も様々

難聴になってしまうには、何か原因があるはずですよね。
ご自分で気が付かないケースもあり「気が付いたら聞こえが悪くなっていた」なんて方もいらっしゃいますが・・・。
難聴になる原因についても触れておきましょう。

伝音性難聴の原因の多く

 中耳炎などの疾患によるもの
 打撲などによる鼓膜や耳小骨の損傷
 耳アカや異物が耳穴に詰まる栓塞

などなどありますが、伝音性難聴の場合適切な治療や処置で難聴が回復するケースがありますので医療機関を受診してみましょう。
しかしながら、回復に至らなかった場合は補聴器を使用します。
この伝音性難聴は、内耳や聴神経などの器官は異常なしのことが多いので補聴器の効果が大きく出ることが多いのも特徴です。
補聴器を使用し大きく聞こえてくればしっかり器官も働き、満足いく聞こえになる方も少なくありません。

感音性難聴の原因の多く

 突発性難聴やメニエール病などの疾患による
 薬の副作用や耳のケガなどの影響
 強大音などによる耳へのダメージ

すべてではありませんが、このような原因があげられますね。治療による難聴回復も期待できる場合もあります。
しかしながら、適切な治療や処置の効果なく難聴が回復しない場合も多く見受けられます。
補聴器を上手に使いこなし、生活の質の改善やコミュニケーションに役立てていきます。耳の器官に問題が起こってしまったケースが多く補聴器でも思うような効果が出ないケースがあることもあります。
適切な補聴器選びがとても重要になってくるのです。
加齢性の難聴(老人性難聴)も同様で、耳の器官が衰えてきてうまく機能しない場合がありますので補聴器選びはとても重要になってくることがわかると思います。

伝音性難聴の補聴器選び

伝音性難聴はとても補聴器の効果が期待できると申し上げましたがいくつか押さえておきたいポイントがありますので紹介しましょう。

耳漏などに注意が必要

伝音性難聴の場合、中耳炎などの影響により鼓膜に損傷があったりして耳漏がある場合があります。
耳に装着した補聴器に耳漏や滲出物などが付着すると故障の原因になったり、耳自身へも負担がかかることがありますので慎重な機種選びが必要ですね。

補聴器の出力(パワー)も重要

力強い音質や音量が必要になるという特徴がある伝音性難聴ですから、パワータイプや調整幅の広い補聴器をおすすめします。
高出力の補聴器の場合、ハウリング(音漏れによるピーピー音)のリスクがありますのでハウリング抑制機能を搭載している補聴器がベストですね。

感音性難聴の補聴器選び

感音性難聴は加齢性の老人性難聴とも類似していますので老人性難聴も含めて紹介します。

高出力(ハイパワー)補聴器などは注意が必要

感音性難聴は音を感じる器官による難聴ですから必要以上に大きな音が入ってくると器官がうまく反応できず不快になるほど響いてしまうことが少なくありません。
そのため聴力に見合った適切な補聴器選びが必ず必要になります。そのため、補聴器専門家のアドバイスが必要になってくるのです。

細かな調整や設定ができる補聴器が望ましい

音を感じる器官による難聴のため感じ方に個人差があり、その方に合わせて音量や音質を細かく調整しなければなりません。同程度の聴力であってもその方の音の感じ方は違います。
同じ調整では合わないこともあり、そのような場合に柔軟に対応できるよう細かな調整ができる補聴器ですと対応することができます。

補聴器選びには専門家のアドバイスが必要です

上記で解説したように難聴の種類によっても補聴器の選び方が違ってくるのです。
また、難聴の程度や補聴器による音質や音量の違いなど補聴器選びの際には注意するポイントがたくさんあります。
自分一人で補聴器選びをすることは難しいということがご理解いただけると思います。
そのため、補聴器専門家の知識や経験・技術などを考慮して補聴器選びを行うことが失敗しない補聴器選びのコツです。

難聴 種類 原因 補聴器選び

関東補聴器全店舗に認定補聴器技能者が在籍しています。

<認定補聴器技能者について詳しくはこちら>

購入後も重要になってくること

補聴器は購入したら終わりではありません。使用してみた感じで気になることや不具合は補聴器専門店で調整や修正を行い、少しづつ満足できる状態にしていきます。
購入当初は、補聴器になれるための準備期間になり音質や音量も準備期間モードです。
慣れてきた程度に合わせて目標とする音量や音質に徐々に近づけた音の調整に変えていきます。
この一連の作業なくして、最初から補聴器を一発で合わせることは難しいといえます。
そのため、購入後は補聴器専門店と二人三脚で補聴器生活を完成させていくことが必要になってきます。

補聴器の効果

補聴器は難聴になった聴力を補いコミュニケーションを手助けする便利なツールです。
特に効果が早く表れるのは伝音性難聴のほうです。伝音性難聴の場合、音を伝達する部位に問題があり音を感じる器官には問題がないため、補聴器で大きく聞こえることで劇的に聞こえが変化します。
しかし、多くの補聴器装用者がそうである感音性難聴では音質や音量など感じ方が千差万別のため細かな調整や機能設定が必要となり効果が出るまで時間がかかることも少なくありません。
補聴器工業会が行ったアンケート結果では84%の方が補聴器による生活の質の改善に効果ありとの回答があります。
より効果的に補聴器生活を送るためにも補聴器専門店でしっかりとした補聴器選びをおすすめします。

耳が遠い 補聴器の効果

関東補聴器では、補聴器を装用した時と補聴器なしの場合の聞こえ方を専用の測定機器で測定し、数値・グラフ化を行い比較検証いたします。
その補聴器がどの程度効果が出ているのかを客観的に見ることができます。
また、補聴器の調整や機能設定などは何度でも無料で行います。満足のいく補聴器生活のため、徹底して寄り添ってまいります。
安心してご相談にお越しください。

難聴の種類など補聴器選びのまとめ

難聴には、いくつかの種類や原因があり個人判断は補聴器選びの失敗になりかねません。
伝音性難聴や感音性難聴などご自身ではなかなか判断がつきません。耳に異常を感じたら医療機関で判断していただくことが重要です。
また、各難聴に合わせてベストな補聴器を選ぶためには、各補聴器の特徴や価格設定など豊富な商品知識が必要になってきます。
補聴器ならば何でも良いというわけではありませんので注意してください。
補聴器専門店で相談し、ご自分の耳で試聴し、価格に無理のない補聴器を選ぶことが大切です。
そして、補聴器専門店と共に快適な補聴器生活を送るためにもコミュニケーションを大切にしましょうね。

難聴 種類 原因 補聴器選び

関東補聴器各店には、認定補聴器技能者が在籍しています。
難聴の種類に合わせた補聴器を的確にアドバイスすることができますので気軽にお問い合わせください。
最新型の補聴器無料試聴体験も随時受付けております。

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骨導式補聴器の利点と欠点を解説【どうなっているの?】

骨導式補聴器 欠点 利点

骨導式補聴器 欠点 利点

骨導式補聴器という特殊な補聴器がありますが、すべての方に万能というわけではありません。
骨導式補聴器には利点(メリット)と欠点(デメリット)がありますのでよく理解しましょう。
簡潔に申しますと老人性難聴の方には大きな効果を望むことはできません。気導聴力が難聴で、骨導聴力が問題ない方などに効果的といわれます。
専門的な言葉になりますので噛み砕いて説明します。

そもそも骨導式とは

われわれの聞こえは空気振動を鼓膜でキャッチする気導聴力と頭蓋骨などの骨を通して空気振動を聴神経に伝える骨導聴力の2つで成り立っています。
この骨導聴力を利用する補聴器のことを骨導式補聴器と呼びます。

骨導聴力とは

先にお話したように我々は気導聴力と骨導聴力の2つの方法で音を聞いています。
音は、空気の振動波ですのでその振動波を耳でキャッチし、鼓膜を振動させて聴神経に送り聞くのが、気導聴力です。
それとは別に振動波が頭蓋骨などの骨に伝わり、直接聴神経に届き聞いているのが骨導聴力です。
例えば、耳穴を指で塞いでも音が聞こえると思いますがそれは、骨を通じて聞いている骨導聴力があるからなのです。

骨導式補聴器の仕組み

骨導式補聴器は、音を集音し増幅したら直接、耳脇の頭蓋骨にあてた振動板に音声を伝え振動板から直接頭蓋骨、聴神経へと音声を送ります。
そのため、従来の補聴器のように耳穴にセットする必要がありませんので耳穴を塞ぐことがありません。
メガネ式が一般的で、メガネのフレームと一体になっている商品が多く振動板をメガネフレームで押さえて頭蓋骨にピッタリと合わせて使用します。

骨伝導仕組み

*スターキージャパン ホームページより引用

骨導式補聴器は2つのタイプ

骨導式補聴器にはタイプ(形状)が2種類あります。

メガネタイプ

メガネのフレームと一体になっており、メガネフレームで振動板をしっかり押さえ込むタイプ。

メガネ型装用

*スターキージャパン ホームページより引用

カチューシャタイプ

ヘアバンドタイプとも呼ばれ、振動板を左右からしっかり押さえ込むタイプ。

カチューシャ型装用

*スターキージャパン ホームページより引用

骨導式補聴器の利点(メリット)

骨導式補聴器のメリットを考えてみよう。

 耳穴を塞がないので深刻な耳漏など心配がない
 耳の疾患による治療中などに影響が少ない
 伝音難聴には効果的である
 耳穴形成不全や奇形などにも効果的

このようなメリットがあります。

骨導式補聴器の欠点(デメリット)

反対にデメリットも考えてみましょう。

 振動板がずれてしまうと格段に聞こえなくなる
 振動板がずれぬよう強く押さえつけるので長時間は不快
 伝音難聴以外は効果的ではない
 圧倒的に商品数が少なく選択肢がない

このようなデメリットがあります。

骨導式補聴器の市場割合

補聴器工業会が発表する各メーカーの年間出荷台数があります。
2016年全タイプ(形状)の出荷台数が約56万台に対して、骨導式補聴器の割合が多いメガネ型補聴器は、わずか約438台でした。
このように骨導式補聴器は、市場の中ではかなり希少な補聴器なのです。

骨導式補聴器 特徴 割合

 

骨導式補聴器は特殊な補聴器なのです。

骨導式補聴器の効果が期待できる難聴

難聴の種類もいくつかありますが、骨導式補聴器の効果が期待できるのは主に伝音性難聴の方といわれています。

骨導式補聴器 欠点 利点

上記の図をご覧ください。
<伝音系>と記載されている部位に問題があり難聴になっている方は、効果が高いといわれています。
この伝音性難聴は、音を伝える部位に問題があります。その奥の聴神経などは問題ありませんから音がしっかり伝われば効果は期待できるというわけです。
しかし、<感音系>の部分も難聴になっていると音をしっかり伝えてもうまく効果が出ない場合も少なくありません。

この場合は、感音性難聴となるわけです。

骨導式補聴器 欠点 利点

老人性難聴 補聴器選び方

老人性難聴と骨導式補聴器

補聴器の使用者の多くが加齢と共に難聴になる老人性難聴です。老人性難聴は上記の表では、混合性難聴の中に含まれますね。
上記の説明のように加齢による老人性難聴(混合性難聴)では、骨導式補聴器では大きな効果は期待できません。
通常使用されている補聴器で十分、効果を期待できる場合がほとんどです。
信頼のおける補聴器専門店できちんと相談して適切な補聴器選びをおすすめいたします。

<老人性難聴の補聴器選び方についてはこちら>

現在の補聴器の進化

現在では、補聴器もとても進化しています。
耳穴式・耳掛け式共にコンピューターに匹敵するICチップを搭載しているデジタル補聴器になっています。
聴力の状態・難聴の種類・耳の形状・保証などあなたの要望に合わせた補聴器があります。
補聴器専門店で相談して、自分の耳でしっかり試聴して納得のできる補聴器を選びましょうね。

<補聴器の試聴についてはこちら>

骨導式補聴器の利点と欠点まとめ

骨導式補聴器は全ての難聴者に万能なわけではありません。
欠点と利点がありますので、その点をしっかり理解してから購入しましょう。
しかしながら、理解しただけでは自分に合っているのかは疑問ですよね?
そのためには、信頼のおける補聴器専門店にしっかり相談してからでも遅くはありませんよ。
失敗しない補聴器選びをするために、補聴器専門店で相談することをおすすめいたします。

 

関東補聴器では、最新の補聴器試聴体験や相談は無料で随時受付けております。
ぜひ、気軽にお問い合わせください。

<関東補聴器の問い合わせはこちら>

耳穴式補聴器 専門店 耳型採取

老人性難聴におすすめの骨伝導補聴器を教えてください【効果ありますか?】

骨伝導

 

骨伝導

老人性難聴になり骨伝導補聴器を使ってみたいけど効果ありますか?あればおすすめの骨伝導補聴器を教えてください。というご相談をうけることがあります。まず骨伝導補聴器とは鼓膜のない方などの伝音難聴に適している補聴器となります。加齢による難聴の場合は感音難聴ですので残念ながら骨伝導補聴器は装用しても効果がありません。購入の際はご自分の聴力の状態を知り、適切な補聴器を選択するようにしましょう。

難聴には3つの種類があります

耳の構造と聞こえの仕組みについて簡単に説明したいと思います。ご存知かもしれませんが、耳は外耳・中耳・内耳といって3つに区別されています。そしてこの3つの部位のどこに障害が起きてしまうのかによって難聴も3つのタイプにわかれるのです。(ご自身がどのタイプの難聴なのかを知るには耳鼻咽喉科を受診しましょう)

耳の構造

伝音難聴とは

外耳と中耳のどこかに障害があるために起こる難聴です。例えば鼓膜の損傷、奇形、急性中耳炎などが原因で聴力が低下します。医学的に治療できるケースもありますが、回復しない場合は補聴器を使って聴力を補います。

感音難聴とは

音を感じる内耳もしくは内耳以降の神経回路の障害により起こる難聴です。加齢や病気、長時間騒音下にいたことなどが原因で聴力が低下します。医学的な治療は困難です。補聴器を使用して生活の質を改善させます。突発性難聴、メニエール病による難聴、騒音性難聴なども感音難聴に含まれます。

混合性難聴とは

伝音難聴と感音難聴、両方の原因によって起こる難聴です。加齢による老人性難聴は、混合性難聴になっているケースが多くみられます。

医者

骨伝導補聴器とは

では骨伝導補聴器はなぜ伝音難聴にしか効果がないのか?その形状と仕組みについてご説明したいと思います。

形状について

骨伝導補聴器はメガネ型とカチューシャ型の2つの形状があります。

メガネ型(スターキー社)メガネ型装用

・カチューシャ型(スターキー社)

カチューシャ型装用

仕組みについて

人は普段から鼓膜を振動させて音を伝える気導音と、骨を通じて音を伝える骨導音の両方で音を聞いています。骨伝導補聴器はこの骨導音を利用していて、耳の後ろにある骨(乳様突起)に直接振動を伝えて内耳に音を伝達するというわけです。この場合、内耳は正常かそれに近い状態でなければなりません。老人性難聴の場合は内耳にも問題がありますので一般的な補聴器を使用したほうがよいのです。

骨伝導仕組み

スターキー社ホームページより引用

骨伝導補聴器の特徴

 耳をふさがない形状なので自分の声がひびかない
 装用しているうちにズレてしまうのでその都度直さなければならない
 耳の後ろの骨に強めにあてる必要があるため、装用時間が長いと痛くなる
 長期間使用すると補聴器をあてている部位がへこんでしまうことがある

骨伝導補聴器を使用している人の割合

日本国内における2017年の補聴器出荷台数は562,747台となっています。このうち骨伝導補聴器(メガネ型)は480台でした。骨伝導補聴器は特殊な補聴器ですので使用している方の割合も少ないことがわかります。

出荷台数

 

JapanTrack2018より引用

骨伝導で音を聞いていた作曲家ベートーベン説明2

まとめ

骨伝導補聴器は内耳の機能は正常だけど、外耳と中耳(音を伝える部分)に障害がある場合の難聴に適した補聴器です。内耳に障害のある老人性難聴には向いていません。よく通信販売などで骨伝導にすればよく聞こえるなどと記載された広告を見かけることがありますが、誰でも聞こえるわけではありませんのでくれぐれもご注意ください。

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